北海道教育大学釧路校、地域学校教育専攻を詳しく紹介する特設サイトです。

北海道教育大学釧路校メインサイト地域学校教育専攻ホーム教員ブログはこちら

教育基礎分野教育心理分野授業開発分野|特別支援教育分野

教員ブログ

子ども・青年の自立と進路指導・生活指導(新設科目)

べての子どもたちにひとしく学ぶ権利を 日本国憲法は、その第二十六条で「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する」と定めています。またその憲法の理念を教育において具体化する教育基本法は、その第四条で「すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない」と述べています。そして第2項・第3項では、特に障がいや経済的理由によって修学が困難な者が、十分な教育が受けられるよう、適切な支援や必要な措置を行うよう、国および地方公共団体の責任を定めています。  
かし、このような理念や法的な責任は、現在でも十分に果たされているとは言えません。様々な障害や病気、あるいは家庭の貧困や虐待・DVなどが原因で学校に来られない子どもたち、不登校や中途退学などがきっかけで、学校教育から排除され、その後も生活に様々な困難を抱えざるを得ない子ども・青年、学卒後の労働市場の厳しさから正規の仕事に就けず、不安定な雇用条件で働かざるを得ない若者たち・・・彼ら・彼女らの多くは、自分の意思や力だけでは解決が難しい問題に直面しながら、なんとか日々の生活を精一杯生きようとしています。
た北海道では、度重なる学校統廃合によって、通学区域が大きく広がり、子どもたちが徒歩等で生活圏内の学校に通うことが難しい状況が生まれています。とりわけ特別支援学校に通う子どもたちの中には、早くから親元を離れ、遠方の学校に通わざるを得ない子どもも少なくありません。

この講義で考えたいこと
講義では、上記のように、様々な理由で、学ぶことから排除されている子どもや若者に焦点を当て、その理由や社会的な背景を学ぶとともに、それらが特殊なことがらではなく、公教育(やそれを支える社会構造)のあり方と深く関わっているということを学びます。
れと同時に、そのような子ども・若者を支える様々な個人・団体の取り組みや、学校教育の内外で行われている諸実践についても学びたいと思います。  
べての子どもたちが、ひとしく教育を受ける機会を保障されるためには、何が必要なのでしょうか。国や地方公共団体による就学援助や奨学金の整備、あるいは生活保護や様々な公的扶助等による家庭の経済的な支援はもちろんですが、それ以外にも次のような視点が求められているように思います。

  • 自分たちの生活圏内にある学校に通うことができるような通学区域の設定や学校配置(小・中・高の各学校はもちろんのこと、特別支援学校・学級などもそのような視点が必要です)
  • 子どもの日常生活や地域の文化・産業の特徴、あるいは卒業後の進路などに応じた「学ぶ意味のある」カリキュラムの創造
  • 過剰に競争的であったり、管理的・抑圧的であるような学校の仕組みやきまりを見直し、すべての子どもが学校に通うこと・学校にかかわることが楽しく、意味があると思えるような学校づくり
  • 日常生活に様々な困難を抱える子どもたちが、安心して暮らせるような居場所や人間関係を学校や地域に多様に保障すること
  • 卒業後も、自分たちの暮らしを支えていくことができるような「仕事」や「地域」「社会」を構想し、その実現に向けて子ども・大人が共同すること
  • ここまで見てきたような視点からの生活指導・進路指導実践の創造、等々・・・。

みなさんは、このほかに、どんな視点や観点が必要だと思いますか。この講義でいっしょに考えてみませんか。

専攻科目一覧へ戻る

 

 

専攻科目一覧地域学校教育専攻 スタッフ紹介地域学校教育専攻からのメッセージ大学院・学校教育専攻